-東北大学ESTEEMプロジェクト- 平成18年度 経済産業省 産学連携製造中核人材育成「次世代医療関連産業中核人材育成のための実践的教育システム」
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HOME > ESTEEMとは > 実施計画概要実施計画概要
目的
本事業、経済産業省産学連携製造中核人材育成事業「次世代医療関連産業中核人材育成のための実践的教育システム」(ESTEEM _ Education through the Synergetic Training for the Engineering Enhanced Medicine)は、平成18年度から平成19年度にわたり、東北大学において実施される事業である。
生命体の科学・工学技術と、応用の最前線である臨床医学の双方に通じ、かつ、いずれにも偏らない独自の立場から技術開発・応用を実施することができる新しい技術者を「医療工学技術者」と呼び、このような総合的な科学・工学技術分野を「医療工学」と呼ぶ。本事業においては、我が国医療工学産業における開発・研究の中核となる人材を育成する産学協同の教育課程を整備するため、必要な教育項目、獲得目標、教育カリキュラム等の策定、教材の製作、教育組織を創成する基礎的な準備を行い、これらを総合して、来るべき産官学共同の医療関連産業を担う中核人材の育成システムへ発展させることを目的とする。
本事業では、大学と産業界を共役(Conjugate)的に結合したシナジェティックな医療工学教育・再教育システムを構築するための制度・システムおよび教育内容・カリキュラムを開発し、産学の双方にまたがる新規の人材育成システムを構築する。
本人材育成システムの特長となるシナジェティック共役教育(Synergetic Conjugated Education)とは、大学が実施する企業人を対象とする社会人再教育によって創成される医療工学技術者が帰る本拠の産業現場に、大学から同じバックグラウンドをもつ学生を長期インターンシップ等により送り出し、真の共同の双方向教育を実現し、既存の産業分野を超える新産業分野としての医療工学産業分野を作り出す人材育成手法である。
現行の東北大学「医療工学技術者創成のための再教育システム-REDEEM」(以下、REDEEM)が実施する、企業人を対象とする社会人再教育カリキュラムの修了者と協力して、内容を深化発展させた上級(指導者)コースを策定して、これにより育成された技術者が開発現場に戻ってメンター(指導者)として教育指導を行うことができる人材育成の仕組みへの発展を検討する。この基礎の上に、近い将来、東北大学において発足することが予定されている医療工学専攻の大学院学生を、このメンターのもとに派遣し、実際の新分野開拓と技術開発業務を共同で担うことを通じて医療工学を学ばせる長期インターンシップのための制度と人材育成システムを策定する。
実施内容
人材育成システムの開発のため、本事業では次の内容を実施する。
- 産業界ニーズの調査
- 人材像の明確化
- カリキュラムの開発
- 教材開発
- 実証試験
これらの実施・検討のため、以下の作業項目を機動的に行う。
- 現行の医工学教育の調査
我が国のみならず、広く欧米先進諸国およびアジア・太平洋地区における先進的な取り組みを開始している諸国(大洋州諸国およびシンガポール、台湾等)における、医工学教育・研究の最先端の現状等を調査・検証し、今後の本プログラムにおけるシステム開発・研究の指針を得る目的で、人材育成委員会のメンバーを中心に、関係する研究者等を派遣するなどの調査活動を行う。
- 上級(指導者)コースのカリキュラム開発
製造現場において指導的立場になりうる医療工学技術者を創成するために、医学(基礎、臨床)、医工学、工学技術の最先端について、常に知識をアップデートし、最先端の研究開発に従事し続けることができるスキルを身につけさせるためのカリキュラムについて検討・開発する。
- メンターシップ育成カリキュラム開発
「REDEEM」によって創成される医療工学技術者が帰る本拠の産業現場に、学生を長期インターンシップ等で大学から送り込み、共同の双方向教育を実現し、既存の産業分野を超える新産業分野としての医療工学産業分野を作り出すカリキュラムを開発する。 上級(指導者)コースにより育成された技術者が開発現場に戻ってメンター(指導者)として相互教育を密に行うことにより、より現場に根ざした教育を行うシステムとカリキュラムを策定する。
- 長期インターンシップのカリキュラム及び制度システム開発
医工学研究科(平成20年4月開設予定)、工学研究科(既存)等における比較的中長期のインターンシップを実施するために、大学における教育課程と産業界における実地教育との融合および調整を図るための組織、カリキュラム、さらに、実施方法等について制度的に検討するとともに、その内容のガイドラインを策定する。
- 大学におけるシナジェティック共役教育の実証実験
上述・長期インターンシップのカリキュラム及び制度システム開発に基づき、大学(工学研究科等)における実証講義、実習等を実施する。
- 産業界におけるシナジェティック共役教育の実証実験
上述・メンターシップ育成カリキュラム開発に基づき、産学双方向の人的交流を通じて医工学新産業分野の創出を担うことのできる中核的人材育成の仕組みとして、この産学連携によるシナジェティック教育の在り方を検証する。
- 新しい医療工学技術者の教育システムに対する需要と市場に関する調査(外注)
医工学分野で事業を展開している(あるいは今後展開する意向を持つ)企業に対し、- 入口:本教育システムを自社の従業員に受講させる意向があるか、
- 出口:本教育システムの修了生を採用する意向があるか、
- 東北大学医療工学人材育成委員会の開催
開発作業の進捗状況に対応して、適切な間隔で、委員会の本会議及び、必要に応じて、分科会(産学連携推進委員会)等を開催して、プログラムを円滑に実施する。
- プロジェクト開発の評価
開発作業の評価については、東北大学医療工学人材育成委員会のメンバー及び外部から招いた専門家による評価委員会を結成し、公正な評価を下す。
- プロジェクトの管理・運営
本プロジェクトの管理・運営は、国立大学法人東北大学が管理法人となり、この中に設置する東北大学医療工学人材育成委員会が運営にあたる。
委員会には、再委託先であるアドバンスソフト株式会社等による事務局を設置し、委員長がこれを指揮する。
プロジェクト推進体制
本プロジェクトの推進体制は、以下の体制図に示すとおりである。
ESTEEM委員会は、東北大学医療工学人材育成委員会、産学連携推進委員会、および、評価委員会より構成される。
プロジェクト推進の中核となるのが、東北大学医療工学人材育成委員会である。同委員会は、医療工学分野における第一線の研究を実施している東北大学工学研究科、医学系研究科、金属材料研究所、流体科学研究所、加齢医学研究所、および、東京大学生産技術研究所からの人選により構成されている。また、産業界からの要望を取り込みカリキュラムに反映させると共に、産業界と大学との連携を推進するために、東北大学医療工学人材育成委員会の分科会として産学連携推進委員会を設置する。この委員会は、医療関連産業に関わるメーカーやシンクタンク等の有識者の参画を得て開催するものである。また、これらの委員会を通じて検討された内容の有効性について、外部有識者の目から見た評価を得るために評価委員会を設置する。